「本気はワザを超える!」by 竹田陽一
◆本気 削除された楽天日記2003年春より
これは私が2002年10月、「小さな会社☆儲けのルール」の最終章の「時間戦略」をまとめている際、追い込まれて苦しんで、再度「九州ベンチャー大学」で竹田先生が講演した「失敗しない独立起業」※動画全編は以下コメント欄※を聞いていたところ、すべての講座が終わった後の雑談タイムで漏らした。
「まあ、いろいろこういう戦略や戦術をやっても無理な場合がある。経験も少ないとかね。そういう場合は素直に言うんです。やれることを一生懸命にやるんです。私は何もないと。でも、何とかお役に立ちたい!と。
よくねえ、道ばたに露店があるでしょう。産地から新鮮な野菜を朝早くから夜遅くまで売っている・・。でもねえ、主婦は最初は<どうかなあ?>と遠くから見ているんですよ。眺めている。大丈夫かなあと。
そして、毎日、ああ、今日も朝早くからやっている。昨日も夜遅くまで店をやっていた。こりゃ本気だなと。これを継続するとお客が感心して<お客>となり、そのうち、お客が応援してくれるようになるんです。
本気はワザを越える!」
私はこれを聞き、涙が止まらなかった。そうなんだ。俺も大半はドライに価格や用途だけで購入するが、そういう本気モードの人からモノやサービスを買うことが多いじゃないかと。本気だ。熱意だ。情熱だ。よし、俺も本気になろうと誓った・・。しかし、この本気を出す方法がまた難しい。そのうちわかったが・・。
「質より量」「質を上げるには、量稽古が必要」
誰でも簡単スグ儲かる・・は邪道。スグ儲かるがあったとしても、それまでに量稽古していた人。天は平等である。
◆正直
商売というと何か、うまく騙して利ざやを稼ぐとか、誤魔化すというイメージがある。元々、広告業でやってきた俺も、誇大広告とか詐欺的な部分がイヤだった。大したことないのにスゴイ会社だと求人広告を創ったり、ツマラン商品でも素晴らしいと営業広告を創ってきた。営業活動も似たようなモンだ。でも、昔からうそは言えなかった。言うと顔が真っ赤になる。だから、俺はおべんちゃらが必要な民間企業の、それも営業はダメだと思ったことが何回もある。しかし、ある時から仕事で正直を貫くようになったら、受注や仕事は減るが、気持ちにストレスがないことに気づいた。私生活では正直が大事と言いながら、商売ではウソや誤魔化し・。これが違うと。仕事でも正直が一番だと。それを貫くと、最初は食えないが・・。そのうち大爆発する。お客の信頼や支持も揺らがない・・。
あとは去年の暮れに読んだある本のアマゾンレビューに誰かが書いた一文。
「小手先の営業ノウハウが山ほどあるが、結局はラジカルオネスティ。革新的な正直者になれ!これが営業で一番強いのだ」
これにもまさに我が意を得たりと感激した。
それと、ビリージョエルの「オネスティ」。歌詞はようわからんが、あの歌は聞くたびに心が震える。要は、バカ正直に生きると食えないが、でも、それでいいんだよ。お前は間違っていない・・と聞こえるのだ。
あとは、子供の頃から言われてきた「ウソはダメよ。正直になりなさい」と多くの大人が言ってきた言葉。後悔している大人は、せめてガキにだけはと諫めるのだ。
昔から言われている格言やことわざ。古いのもあるが、
当たり前だが「核心を突いた革新」がある。
◆感謝
言い古された言葉だが、どんな本や偉人も言っていることだが、そんな感謝よりも自分の生活や生きるために、そんなヒマはないと。ずっと親にも感謝してなかったし、お客にも、仕事をしたんだからお金をもらうのは当たり前だと思っていた。しかし、・・
「ありがとう」を口癖にしようと10万回唱え、妻や来客にも有り難うとイイ、電話口でもまず最初に「ありがとうございますーす。インタークロスです」と3年言い続けたが、特には何も変わらなかった。
ある日、竹田先生の薦めで、自己啓発系の近代の元祖:「天は自ら助ける者を助く」のサミュエル・スマイルズの「自助論」:緑色の三笠ビジネス文庫:を読んだが難しく、いつものくせで前書きとあとがきを読んだ。訳者は科学雑誌「ニュートン」なんかの編集長をしていた竹内均。彼があとがきにこう書いてあった。
「・・・。まあ、とにかく結論は、
自己実現のためには<勤勉><正直><感謝>しかない!・・・・」と。
私はこの最後の「・・感謝しかない」に震えた。
科学者でもそうなのかと。
ココで以前、ドゥイトナウ:ふく鮨本舗の三太郎・蔀社長のつぶやきを思い出した。
「<ありがとうございます>が言える社員なら最高なんだがな・・」。
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以上、社会人になり、様々な悩み、トライしては失敗し、いろんな人の意見を聞いたり本を読んだり、自分でも試行錯誤してこれしかないと思ったのが
経営では「弱者の戦略」
人生では「本気・正直・感謝」
これを合わせ、どうせ弱者は「人生も自分株式会社の経営」だし、仕事も経営も起業も人生も、とにかく!!!!!
「本気・正直・感謝しかない!」
と思うようになったのである。それは、この2003年春頃のことで、まだまだ目覚めたばかり。修行はこれからだ。
(2010年の今、まだまだまだまだ修行中)
※昔の自分に勇気付けられた2019年の夏。金鳥の夏。大日本除虫菊の創業者は、当時の蚊取り線香がライオンなどみんな棒状ですぐ消えるのをどうにか出来ないか?考えた末に閃いたのが渦巻き線香。鶏口牛後。大きな牛のお尻より小さな鳥の口ばしになろう。ライオンや花王など大きなトイレタリー市場の末端より、小さな殺虫虫除け市場のトップ、金の鳥を目指そうと金鳥と名付けたそう。
■以下12回目に「本気はワザを越える!」