昨夜は博多駅で、真面目でお堅い「九州ゴム工業会」さんで15年ぶりのリピート講演。「面白くて役立ったので」by中島ゴム工業会長。ところが反応頷きがほぼない。講師にはツライ。全員マスクで表場見えないのもあるが。途中で大半は下請け的な中小メーカー。上から仕様書がきて見積もり合戦経て設計製造納入。自社ブランド商品ほぼ無い。営業だマーケティングだ顧客フォローとか関係ない。九州は8割がブリヂストン他タイヤ関連の下請け。「僕たちはそれ以外のニッチ2割で頑張ってます」他業界の事例や綺麗事の経営戦略戦術とか通用しない、、と思いきや、終わって名刺交換や懇親会では大いに盛り上がった。「手作りめんどくさいダサい。うちの業界はまさにそうで、大いに参考になりました!」そうか。だからリピート戴けたんだ。近日NHKに登場する年商60億の工業用特殊手袋メーカーや、自分の特許を数億で売却してコンサルタントや講師に転身予定者も。
■九州ゴム工業会は、ゴム産業の発展を通じて社会に貢献することを目的として、1965年に九州地区のゴム製造業の有志によって設立されました。
設立以来、年数回の講演会や研修旅行などを通じ、最先端のゴム技術や経営ノウハウの習得そして会員相互の親睦に成果をあげて参りました。
また、1990年には国際エラストマーセミナーを開催するといった国際的な活動も行ってきております。
さて、我々は、目下、3つの大きな経済問題に直面しております。
1つは、バブル経済崩壊後のデフレ経済下で進展した価格競争の激化、
2つ目は、経済のグローバル化による国内生産の空洞化による需要減少そして3つ目は、ゴムならびに生産に必要とされる資材の高騰です。
さらに、ゴム製品の開発・生産を支えるべき技術者・現場作業者(熟練工)の不足にも悩まされております。
これらの厳しい環境で生き抜くには、価格競争に勝ち抜くか、非価格競争での勝負に持ち込む以外にはありません。
いずれにしても棘の道であります。
そこで、我々に必要なことは、協力すべき点は協力し合うことで「規模の経済性」を実現することと、「競争」すべき点は「競争」することで健全な成長を行う企業力を養うことです。
つまり、具体的には、ゴム産業共通の技術問題(最先端技術の習得など)や経営問題(ゴム材の高騰など)には、協力して問題解決(たとえば、共同購入など)にあたることで、各々の企業の経営資源を出来る限り効率良く使うことと、各社が他社に先んじ競争に勝つため、自らの能力を研鑽し向上させるということです。
これら「協力と競争の調和」をめざす企業が集うところ、それが九州ゴム工業会です。
九州ゴム工業会は、「協力と競争の調和」の輪を日本全国そして世界に広げていきたいと考えております。■会のサイトは以下↓コメ欄