第六章 失業者

投稿日:2008/10/28 更新日:

東京で失業者。人生やり直し

 まさに人生の敗北者。30才を前にして、今後の人生をどうしようか考えた。もはや大阪にはおれない。恥ずかしい。この土地を出るしかない、出たい。というか、逃げたい。どこへ行くか。故郷へ帰るか。それも嫌だ。恥ずかしいし、都落ちで帰りたくない。

 ならば、リクルート時代、少しは良いことがあった東京だ。土地勘もあるし、良くも悪くも東京は懐が深い。人口が多い東京砂漠だから、人のしがらみもない。成功を目指す人も、失敗した人も、すべてを受け容れてくれるのが東京だ。

 以前のリクルート人材センターへの復帰というか、正社員での中途入社ができないかどうか、一縷の望みを託して前の上司の澄谷さん経由で尋ねたが、結果は不可。そうだろう。こんなダメ人間が採用されるはずがない。

 しかし、ともかく東京へ出よう。東京の清瀬に住んでいた弟を頼り、数日泊まって自分のアパートを探した。そして残り少ない貯金を計算しながら、再就職活動を開始。といっても、最初の3カ月は就職情報誌を眺める程度で、毎日、近所の川や海へ車を走らせた。 やはり心の痛手は大きく、なかなか履歴書応募する意欲が湧かない。日々、ユーミンとサザン、オフコースなど失恋の歌を聴きながら、傷ついた心を癒していた。

 俺はなんでこうなったのか。今回の退社原因はリース会社の仕事が合わなかった、できなかったこと。仕事が自分の能力の限界を超え、ウツ、ノイローゼになった。

 が、以前から仕事には違和感があった。合わなかった。リクルート時代のようなやり甲斐やワクワク感はなかった。でも、同じ職場で嬉々と仕事している同僚は沢山いた。だから。私個人の職場不適合。単純にダメなヤツだったのだ。

-ルサンチマン

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